筋トレとピラティスはどっちが先?Cube Private Gymが提案する1回50分の黄金比
ピラティスと筋トレ、順番はどっちが先?2,000人を指導したプロが明かす「圧倒的に身体が変わる」組み合わせの最適解
この記事を執筆した専門家
Cube Private Gym 代表トレーナー
指導歴10年以上、のべ2,000人以上のボディメイク・姿勢改善をサポート。解剖学とバイオメカニクスに基づき、「一時的な痩身」ではなく「一生モノの機能的で美しい身体」を創るメソッドを提供しています。ネット上のありふれた情報ではなく、現場で培った一次情報をお届けします。
「ピラティスと筋トレを両方やりたいけれど、順番はどっちが先が良いのでしょうか?」
これは、初回カウンセリングにおいてお客様から非常に多くいただくご質問です。
インターネットで検索すると、「筋肥大のためには筋トレが先」「エネルギーが枯渇するから有酸素要素のあるピラティスは後」といった一般的なスポーツ科学のセオリー(二次情報)が多く見受けられます。確かに、ボディビルダーのように「極限まで筋肉を大きくしたい」のであればそれが正解です。
しかし、指導歴10年、のべ2,000人以上のお身体を評価してきた私からすると、姿勢改善や美しいボディライン作りを目的とする一般の女性・デスクワーカーの方においては、この「筋トレが先」という常識が、むしろ怪我や逆効果(前ももばかり太くなる等)を引き起こす最大の原因になっていると確信しています。
結論:8割の方にとって「ピラティスが先、筋トレが後」が圧倒的な正解
もしあなたが「猫背を治したい」「反り腰を改善して下腹を凹ませたい」「お尻だけを綺麗に引き上げたい」と望んでいるなら、絶対に「ピラティス → 筋トレ」の順番で行うべきです。
一般的なジムでは「まずは重いスクワットをしましょう」と指導されがちです。しかし、私は姿勢評価の際、いきなりウエイトを持たせることは絶対にしません。なぜなら、現代人の9割はデスクワークやスマホの見過ぎによって、「胸椎(背骨)がガチガチに固まり、骨盤が前傾(反り腰)し、お尻や裏ももの筋肉が眠ってしまっている状態」だからです。
なぜ「筋トレが先」だと失敗するのか?プロの思考プロセス
関節が正しい位置にないまま重いバーベルを担ぐとどうなるか。
身体は無意識のうちに、自分が使いやすい筋肉(多くの場合、前ももの大腿四頭筋や、腰の脊柱起立筋)で代償して重さを持ち上げようとします。結果、「お尻を鍛えたいのに前ももがパンパンに張る」「腹筋をしたのに首と腰が痛い」という悲劇が起きます。
だからこそ、筋トレの前にピラティスで「モーターコントロール(身体の神経伝達と関節の安定性)」を再学習させるプロセスが不可欠なのです。
- ピラティス(先):深層のインナーマッスル(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群)にスイッチを入れ、背骨の流動性を取り戻し、骨格を「ニュートラル」な状態にリセットする。
- 筋トレ(後):整った骨格と、安定した体幹を土台にしてアウターマッスルに適切な負荷をかける。結果、狙った部位(お尻や背中)だけに100%効かせることができる。
【現場のリアルな指導事例】30代女性がヒップアップに成功した理由
先日、当ジムにいらっしゃった30代女性(デスクワーカー)のケースをご紹介します。
彼女は「他のジムで半年間スクワットを頑張ったけれど、お尻が変わらず、逆に太ももが太くなってしまった」と悩んでおられました。
初回カウンセリングでの動作評価を行うと、明白なエラーが見つかりました。彼女は典型的な「反り腰」であり、股関節の屈曲(曲げる動作)を、骨盤の前傾と腰の反りで代償していたのです。この状態でスクワットを100回やっても、一生お尻(大臀筋)には効きません。
解剖学に基づく解像度の高いアプローチ
そこで私は、「とりあえずスクワットをしましょう」という指導は一切やめました。代わりに以下の手順でアプローチしました。
- マットピラティス(ペルビックカール):
まずは仰向けになり、骨盤の後傾を作りながら背骨を一つずつ動かす感覚(アーティキュレーション)を学習。過緊張していた腰の筋肉を緩め、腹横筋(コルセットの役割)とハムストリングス(裏もも)をアクティブにしました。 - 足幅と意識の修正:
体幹のスイッチが入った状態で立ち上がり、スクワットへ。足幅を肩幅よりやや広め(ワイドスタンス)にし、つま先を外へ30度開きます。 - 具体的なキューイング(声かけ):
「しゃがむ」のではなく「足の裏で床を左右に引き裂くように」と意識をお伝えしました。
結果はどうなったでしょうか。
「初めてお尻が使われている感覚がわかりました!前ももは全く辛くありません!」と感動していただけました。
これこそが、「ピラティスで土台を作り、その後に筋トレを行う」ことの絶大な相乗効果です。
例外:「筋トレ → ピラティス」の順番で行うべきケース
もちろん、全てのお客様に「絶対にピラティスが先」と押し付けることはしません。目的によっては順番を逆にする方が効果的な日もあります。
筋肥大や最大筋力の向上が最優先の日
すでにフォームが完全に定着しており、「今日はとにかく重い重量を扱って、筋肉の限界まで追い込みたい」というフェーズにいる方の場合は、エネルギー(グリコーゲン)が100%残っている状態で筋トレからスタートします。
そして、激しい筋トレで交感神経が優位になり、筋肉が収縮して硬くなった状態をケアするために、セッションの後半15分でピラティスを行います。
深い胸式呼吸と背骨のコントロールによって、副交感神経を優位にし、筋肉の長さを取り戻す(エキセントリックなストレッチ効果)ことで、翌日の疲労感を劇的に軽減させることができます。
まとめ:あなたの身体に最適な順番を見つけるために
ピラティスと筋トレの順番について解説してきました。結論として、「姿勢を改善し、女性らしく引き締まったしなやかな身体を作りたい」という目的であれば、『ピラティス → 筋トレ』の順番が最短かつ安全なルートです。
しかし、最も重要なのは「あなた自身の現在の骨格や筋肉のバランスがどうなっているか」を正確に把握することです。インナーマッスルがうまく使えていない状態でSNSの筋トレ動画を見よう見まねで行うことは、アクセルとブレーキを同時に踏むようなものであり、体を壊しかねません。
この記事を執筆した専門家
Cube Private Gym 代表トレーナー
「自己流のトレーニングで効果が出ない」「どこを鍛えても前ももばかり太くなる」と悩む方々を数多く救ってきました。ピラティス×ウエイトトレーニングの相乗効果を最大限に引き出す、解剖学に基づく論理的な指導が強みです。あなたの骨格レベルから根本改善するお手伝いをいたします。
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